前回の記事から約1ヶ月です。
タイトルにある学振を書いておりました。
博士課程に進学する修士2年の方や博士課程の方は今まさにその時期ですね。
今回は私の学振の話を書きたいと思います。
そもそも学振とは?
日本学術振興会という独立行政法人が学術奨励のためお金をサポートするというものです。
博士課程の学生はDC1またはDC2という採用枠があり、年間20万円と研究費がもらえます。
DC1は3年間、DC2は2年間採用されます。
博士課程を卒業した研究者はPDという採用枠で、年間36万円と研究費がもらえます。
PDは3年間の採用です。
PDの中で特に優秀な方はSPDとして採用され、年間44万円と研究費がもらえます。
私はDC1、DC2を出していましたが、どちらも落ちました。
全てまるっと落ちました。
DC2は博士1年時と博士2年時に出せるのですが、どちらも落ちました。
私の周りには、優秀な先輩や同期や後輩がたくさんいて、みんなDC1通っていました。
DC1に落ちた先輩も、DC2は採択されていました。
別の大学の大学院に進学し、修士で卒業した友達の研究室もみんなDC1またはDC2に通っており、「落ちるとかあるんだ」と言われました。
学振に落ちた時は、本当に辛い思いでいっぱいになります。
DC1で落ちた時は、他分野から入ってきてすぐだったのでしょうがないかなと思っていました。
でも、2回目のDC2に落ちた時は、本気で博士をやめようかと考えました。
「自分は研究者に向いていない」
「学振に落ちる人は研究者にはなれない」
そういう風にずっと考えていました。
同じようにDC全て落ちた人は、研究者になれているのかと気になり、
色々な人のブログを拝見したり探したりしました。
しかし、ほとんどのブログは「DC1ダメだったけどDC2通った」や「DC通ってなかったけどPD通った」といった内容でした。
やはり、アカデミックで研究を続けていくためには、学振はどこかのタイミングで取らなければならないものなのか、と感じました。
正直、本当に辛いし、今も自分は研究者になるべきか否かをずっと考えています。
学振に落ちるのは、ひとえに知識を得る努力や論文を出す努力を怠っているからだと思っています。
そういう努力ができない自分は、本当に研究者を目指していいのか。
それでもなお、研究者を目指しているのはなぜなのか。
そんなことをずっと考えています。
これからも自分の中ではずっと課題となっていくことだろうと思います。
たくさん辛い思いをするけど、それでもアカデミックに進むためには、毎年辛い思いをしながら学振を出さなくてはいけません。
同じような人がもしいたら、この記事を読んで、自分だけじゃないんだって思ってもらえらたいいなと思います。